IQテストを受けた事はありますか?受けてみたいと思っている方もいるかと思います。そこで、IQテストというのはどのようなものなのか、どのようなことがわかるのかをご紹介します。
知能指数とテスト
知能指数はIQ(Intelligence Quotient)と呼ばれ、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
このIQは知能テストによる得点から数値化されるもの。知能テストの数値を、年齢ごとの知能テストの平均点で割って、その数字に100を掛けます。
知能検査の得点÷同年齢の知能検査の得点平均×100ということになります。
このIQ検査は乳幼児に行われることもあります。この場合には子どもの発達度合から算出された月齢を子どもの年齢から割って、その数字に100を掛けます。つまり月齢÷年齢×100です。
発達度合いを計算する場合には、検査を行う人と子どもとが実際に対峙をして、検査者が投げかける問題を子どもが一つずつ答えていきます。
3歳前後の年齢において、初対面の大人と平均して1時間以上向き合って、その質問に対して集中して答えることができなければ、そもそも検査を受けるだけの発達度合いにはまだ到達できていないということになります。
IQが高いことに価値はあるのか?
IQについての平均値は100と設定されています。IQが高いというのは、思考力が高く記憶力も高いことを意味すると言われています。
ただし、IQテストに信ぴょう性があるのかどうかは諸説あります。テストでの測定方法が充分ではないという味方もありますし、創造性などは判断できないという指摘もあります。
IQ検査として使われているテスト
世界的にIQ検査として使われているのが、ウェクスラー成人知能検査と児童向けウェクスラー式知能検査となります。
それぞれ解説していきましょう。
ウェクスラー成人知能検査
ウェクスラー成人知能検査というのは、1938年刊行の「ウェクスラー・ベルビュー知能検査」が元となっている、70年もの歴史があるIQ検査です。
この検査では知的発達における変動、個人差の非常に大きな幼少期には用いられることはありません。児童期や成人期においては、多く用いられている知能検査になります。
ウェクスラー式知能検査の特徴というのは、言語性と動作性という2つのIQを用いるだけでなく、その人の得意なことや不得意なことまで測定できるということです。
ウェクスラー式知能検査にはいくつか注意点があります。ウェクスラー式知能検査を実施するのであれば、前回行ってから最低でも1年から3年は間隔を空けて行うのが理想的だとされています。
同じ問題を繰り返し受けることで、受験者がその内容をすべて覚えてしまう、ということがあるからです。覚えてしまえば正確な結果を出すことができなくなってしまうことがあるのです。
また、ウェクスラー式知能検査の場合にはIQ40以下に関しては測定不能と判断されます。
児童向けウェクスラー式知能検査
児童向けウェクスラー知能検査というのは、ウォクスラー知能検査の一種です。16歳以上にはウェクスラー成人知能検査が用いられますし、3歳から7歳3か月までには就学前児童向けウェクスラー式知能検査というものが用いられるのが一般的です。
子どもに対して児童向けウェクスラー式知能検査による検査を行うと、子どもの持っている知識の最低水準を知ることができるといわれています。
児童向けウェクスラー式知能検査というのは、15種類もの検査によって構成されています。そのうちの10種類は以前のバーションの一部によって構成されています。そして5種類の検査は3つの主検査と、2つの補助検査によって構成されています。
ウェクスラー式知能検査は知能検査だけではなく臨床におけるツールの一つとしても用いられています。注意欠陥や多動障害、学習障害といったものを診断するうえで児童向けウェクスラー式知能検査を利用している医師もいます。
通常、パターン分析という過程において行われており、補助検査のスコアを比較することで、極端に低いスコア郡を見つけるうえで効果的です。
IQテストはあくまでも一つの指標
IQテストはあくまでも一つの指標になります。認知能力試験においては他の検査やその他の情報を合わせることで、IQだけに基づいたものでなく様々な情報源をもつことも大切でしょう。
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