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「暗い部屋で本を読むと目が悪くなる」に根拠は無かった!

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子供のころは「そんな暗いところで○○を見てたら目が悪くなるよ!」と、よく叱られたものです。今でも暗い場所やスポット的な灯りの下では、あえて何かしようとは思わないですよね。

でも、当たり前のようなこの話、医学的根拠は無いんです。えっ!?暗い場所で物を見ると目が悪くなるのでは?今回はその謎を解明します。

昔はみんな暗がりで本を読んでいた!?

現代のように蛍光灯やLEDが無かった時代は、ろうそくやランプの灯りで読書をしたり字を書いたりしていました。それで目の悪い人が多かったかといえばNOです。むしろ平均的に明るい現代のほうが近視の人が多いといえます。

「暗い場所での読み書きで目が悪くなる」に医学的な根拠は何もなく、著名な医学誌にも間違った神話として載せられたほどです。

暗い場所で物を見るとどうなる?

暗い場所にいるとき人の目は少しでもたくさんの光を取り入れようと瞳孔が開きます。その一方で、読み書きなど近くのものを見る時はピントを合わせるために瞳孔は縮まります。暗い場所で物を見るということは瞳孔を開いたり縮めたり、ピントを合わせるための動きがせわしなくなるので目が疲れやすくなるのです。

祖父母や親の年齢になると、目が疲れるとかすみ目になることもあるので「暗い場所で物を見るのは良くない」という話になっていったのでしょう。目が疲れるのは間違いありませんが、それが視力の低下につながるわけではないのです。

暗くてもOKな状態とは?

暗い中で物を見ても目が疲れないのは近視の人です。近視は近くにピントが合っているため、文字が読めるだけの明るさがあれば、目が頑張らなくてもピントが合うので大丈夫なんです。メガネやコンタクトで視力矯正している場合も、近くにピントを合わせやすいので周りが暗くても大丈夫です。

逆に遠視や老眼の場合、近くがぼやけるのでピント合わせを頑張らなくてはなりません。そのため周りが暗いともっと目が疲れてしまいます。目が良い人も、ピント合わせに暗さの影響を受けやすいといえます。

ディスプレイの明るさにも注意!

物や文字にピントが合わせやすい状態ならば、周りが暗くても問題ありません。それよりも、暗い中で見るディスプレイの明るさのほうが目を疲れさせるので、少し暗めに設定したり、長時間見続けないように注意しましょう。

(image by fotolia)


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